<目次>
①「ネオプラスプレミア」とは
②ホープコインの裏事情
③暗号資産の上場利益を狙った問題点
④全額返金保証の隠された問題点
⑤特定商取引法に基づく表示の確認
①「ネオプラスプレミア」とは
「ネオプラスプレミア」とは
暗号資産(仮想通貨)Hope Coin(ホープコイン)の
上場利益を狙った投資です。
ネオプラスプレミアに参加すれば、
ホープコインを底値である1枚1円で両替できる。
ホープコインは1~3ヶ月以内に、
上場することが決まっていて、
上場時の価格は 1枚20円が決定している。
ホープコインを50万円分購入すると
1,000万円の利益を得ることができる
とアピールしています。
②ホープコインの裏事情
ホープコインの現在の価格
1枚1円というのは底値である
と言っています。
しかし、2020年08月15日時点で、
ホープコイン1枚は、約0.5円です。
現在、1枚1円で交換すれば、
50万円が約半額の25万円になる可能性があります。
③暗号資産の上場利益を狙った問題点
1)上場時期の問題点
ホープコインは、
「早くて1ヶ月遅くとも3ヶ月以内に
上場することが決まっている。」
と、澤村大地氏は言っています。
しかし、上場や上場時期は、
あくまで予定であって、
予定通りに上場しないことがあります。
1~3ヶ月以内に上場が決まっている根拠を
澤村大地氏の話だけではなく、
取引所に確認するなど、
根拠を明らかにする必要があります。
2)上場時の値段の問題点
上場時の初値が20倍に確定している、
と言っていますが、必ず値上がりするとは限りません。
上場の初値についても、
根拠を明らかにする必要があります。
3)売却の問題点
仮に、20円に値上がりしたとしても、
その値段で売却できるとは限りません。
20円で売りたくても、20円で買いたい人が
いなければ売れません。
買い手がいなければ売れません。
その点が、株式やFXとは違います。
4)売却後の問題点
仮に売却できたとしても、
日本円に換金が困難な場合が多いです。
例えば、他の暗号資産と交換する必要があったり、
入出金の口座のウオレットが凍結されて、
すぐに引き出せないことがあります。
5)窓口が分からない問題点
暗号資産を購入するとき、購入した後で、
問い合わせをするときに、どこが窓口か
わからなくなることがあります。
澤村大地氏と取引所の関係は、
販売者はどこになるのかなど、
事前に明らかにしておく必要があります。
問い合わせをしようとしたら、
どことも連絡がつかなくなるということも
よくあります。
6)海外の取引所の問題点
上場する取引所が日本であれば、
日本の法律で守られますが、
海外の取引所では日本の法律が及びません。
トラブルがあった時に全て自分で
対応する必要があります。
④全額返金保証の隠された問題点
全額返金保証が付いています。
条件は、
「万が一Hope Coinが上場しなかった場合は、
あなたが両替した日本円を 全額返金させていただきます!」
というものです。
これで、リスクなく、安心してHope Coinを両替できる
と思うかもしれません。
しかし、「上場をしなかった場合」の期限がありません。
「Hope Coinの上場は早くて1か月、
遅くとも3か月以内を予定しています。」
と言っていますが、
「遅くとも3か月以内」はあくまで、予定であって、
3か月以内に上場するという根拠が
明らかにされていません。
上場の日程が決まっていないということは、
上場の延期を繰り返す可能性があります。
そうなると、いつまで経っても返金されない可能性があります。
したがって、例えば、3ヶ月以内(2020年12月31日まで)に、
どこそこの取引所に上場しなかった場合には全額返金する、
のように条件を明確に確認することが必要です。
⑤特定商取引法に基づく表示の確認
1)販売業者
BOPSconsulting Pte Ltd.
11 Floor, Wisma, Atria, 435 Orchard Road,, Singapore, 238877
シンガポールの会社です。
2)商品に関する注意書
「本商品は必ずしも利益や効果を保証したものではございません」
と記載されています。
つまり、利益を保証する、とは書かれていないので、
利益が保証されているわけではありません。
これらを確認して、参加することが見合うかどうかを、
判断することが重要になります。