<目次>
①実績の問題点
②FXのトレード期間の特徴
③豪ドル円の懸念
④参加費用
⑤参加する前に必ずチェックするポイント
①実績の問題点
参加者の声として、56件が紹介されています。
利益金額が書かれているのは、56件中12件です。
・18日と19日で合計17万円利益が出ました。
・26万円の利益になりました!
・利益は100円でした
・152600円の利益です
・利益は6万円程度です
・先週の4日間で62000円の利益が出せました
・いきなり5万円の利益とすることができました!
・利確できました。2万円プラスでした。
・数十円ではありますが、利益が出ました!
・利益をいただきました!4万7千円プラス
・35,000円の利益をだせました。
・6万6千円ほど利確できました。
利益はいずれも単体の取引の利益です。
大事なことは、毎日安定して利益を得られることです。
大勝ちしなくても、例えば毎日1万円でも
安定して稼ぎ続けることが重要です。
2日間で17万円利益が出たとしても、
その前後に20万円損失を出すようなことがないのか。
4日間で62000円の利益が出しても、
その後に10万円損失を出すようなことがないのか。
など、月間でも安定して利益が得られていることが重要ですが、
月間の利益金額が1件も書かれていません。
利益金額を得るまでに、
いくら投資したのか、
途中で赤字になって追加の投資をしたのか
などのお金の動きも詳細に書かれていません。
武田章司氏のノウハウを
再現しているのかどうかは、
参加した初心者の実績が必要です。
たくさんの初心者が利益を上げ続けることができたのか、
何人中何人の初心者が利益を上げ続けることができたのか、
お金の流れは健全だったのか、
などの実績を示すことが大事です。
初心者が利益を得たことを示すことで、
はじめて、その手法やツールが
誰にでも使えることになると言えます。
②FXのトレード期間の特徴
武田章司氏は、
「FXを時間で分けるのは意味がないが、
主にデイトレとスイングを使っている」
とのことですので、
トレード期間の特徴をまとめてみました。
1)スキャルピングトレード(超短時間売買)
スキャルピングとは、数秒から数分という超短時間で、
売買を繰り返す取引方法のことです。
1回の取引の利益は小さいが、
回数をこなすことで大きな利益を得ます。
チャートとテクニカル指標で取引を判断します。
短時間の値動きを見るので、相場の情報はほとんど不要です。
値動きは小さいので比較的リスクは少ないと言われています。
回数をこなせるので、経験値が積めるというメリットもあります。
ただし、取引の回数が多いため手数料(スプレッド)がかさみます。
2)デイトレード(短期売買)
デイトレードとは、 数十分からその日のうちに取引が完了する
短期売買の取引方法のことです。
今日の取引は今日のうちに決済します。
夜中に相場が動いて損をする心配はしなくて済みます。
スキャルピングと比べて時間に追われないトレードが出来ます。
数日の相場の流れを掴む必要があります。
スキャルピングより利益が多く得られます。
しかし、連敗すると損失が大きくなる可能性があります。
3)スイングトレード(中長期売買)
スイングトレードは、ポジションを数日から1週間は保有して、
大きな値動きを狙う中長期の取引方法のことです。
デイトレードよりももっと長い目で見た、
1週間程度のファンダメンタルズ(経済指標)
の影響を分析する必要があります。
メリットは、トレンドに上手く乗れれば大きな利益を得られます。
取引回数が少ないので、手数料(スプレッド)は少なくて済みます。
デメリットは、相場の急変に対応しづらいといったリスクがあります。
夜中にアメリカの雇用統計発表が予想と違ったり、
突発的な事件が起きたりすると相場が一気に変わる恐れがあります。
少し古い例ですが、
2008年のリーマンショックでは、10月24日たった1日で、
米ドル/円相場は98円台から90円台まで7円以上の円高になりました。
今回のコロナショックと言われる中、為替相場は長く続いた安定相場から、
大荒れの展開となっています。
③豪ドル円の懸念
武田章司氏は、豪ドル円を主に取引をしているとのことですが、
少し懸念があります。
為替相場大荒れの一例として、豪ドル高が続いています。
対米ドルでは一時0.74米ドル、対円でも一時78円まで上昇しています。
今年の安値からの最大上昇率は、対米ドルで34%、対円でも30%に達しています。
豪ドルの反落リスクをもたらす可能性が懸念されています。
④参加費用
参加費は、545,600円(税込)
入学金と1年の学費です。
⑤参加する前に必ずチェックするポイント
1)実績の詳細データについて以下の2点を確認する
1)利益金額が書かれている参加者の実績は56件中12件だけ。
2)毎月の利益金額が書かれている実績は1件もない。
これら2点のデータが不十分なので、
詳しいデータを確認することが重要です。
2)特定商取引に基づく表記を確認します
特定商取引に基づく表記には、
「当商品は、著者と同じような利益が出ることを
保証するものではありません。」
と記載されています。
つまり、利益を保証する、とは書かれていないので、
利益が保証されているわけではありません。
3)参加する前に必ずチェックするポイント
参加するのに必要なお金は、参加費545,600円(税込)です。
参加した人の実績が不十分なデータしか示されていません。
豪ドルの反落リスクをもたらす可能性が懸念されている。
参加費用と実績、市況から、参加することが見合うかどうかを、
判断することが重要になります。