クロスリテイリング社から、
鶴正敏氏が提案する、
「新チューリッヒの公理」
の動画第1話が公開されました。

「新チューリッヒの公理」はFX投資で稼ぐ
プロジェクト案件です。

「66日間トレードして、全てプラスで勝ち越し
 FX初心者でも月収1100万円、年間1億3500万円」

とアピールしています。

問題点を検証します。


<目次>
①「新チューリッヒの公理」の特徴
②サイン配信ツールの問題点
③実績の問題点
④参加条件
⑤参加する前に必ずチェックするポイント



①「新チューリッヒの公理」の特徴

「新チューリッヒの公理」は、
トレード方法は無裁量トレードであって、
トレード期間は短期の5分足スキャルピングという
FXの投資手法です。

なお、無裁量トレードというのは、
FXの取引を行うときに、個人の判断(裁量)が必要なく、
決められたルール通りにFXのトレードをすることです。

無裁量トレードには、例えば、FXの自動売買ツールや
サイン配信ツールがあります。

FXの自動売買ツールは、投資金をあらかじめ入金しておくだけで、
ツールが自動的にあらかじめ決められたロジックに従って
24時間FXの売買を行います。

サイン配信ツールは、配信されるサインに応じて、
買いのサインが来たら買って、売りのサインが来たら売れば良いので、
取引に個人の判断は必要ないことになります。

また、スキャルピングというのは、取引の期間が短いものを言い、
数秒から数分程度の超短時間で取引を完了する手法です。

1日の間で取引を完了するデイトレードや、
2、3日から数週間で取引を完了するスイングトレード
に比べて、わずかな時間で売買を繰り返すことができます。

動画の中では、自動売買ツールではない
と言っていましたので、サイン配信ツールを
使うと思われます。



②サイン配信ツールの問題点

裁量トレードは自分の判断で取引を行うため、
一人一人の判断で結果が異なってきます。

つまり、稼げるか稼げないかは、投資する人の
実力次第ということです。

一方、無裁量トレードの場合、ツールに任せることで、
個人差はなくなり、誰でも稼げると思うかもしれません。

しかし、サイン配信ツールには次のような問題点があります。


1)サインがいつ来るか分からない

サインが1日24時間のどの時間に来るか分かりません。

仕事中や寝ている時間帯にサインが配信されても
対応できないことがあります。


2)サインが来たらすぐに取引しないといけない

サインが配信されたら直ぐに取引をしないと、
利益を得るチャンスを逃してしまいます。

場合によっては損失を出すこともあります。

5分足スキャルピングなので、チャンスは
すぐに逃げてしまします。


3)選ぶサインによって個人差が出る

配信されたサイン全部で取引きはできないので、
選んだサインが負けの回の場合、全部負けることもあり得ます。

選ぶサインによって個人差が出ることになります。


サイン配信ツールで利益を得ることができるかどうかは、
参加者の実績を確認することが重要です。



③実績の問題点

参加者の利益実績は1件もありません



④参加条件

参加費用は現時点では、明らかになっていません。



⑤参加する前に必ずチェックするポイント

1)参加した初心者の毎月の利益金額

今までの参加した初心者が、毎月継続して安定した利益を
得ていることを確認します。


2)参加者した初心者が毎月の利益を得るまでのお金の流れ

参加した初心者が毎月利益を得るまで、
どのようなお金の増減があって、
最終的に利益をいくら得たのか確認します。

具体的には、次のお金の流れです。

・スタート投資金額
・エントリーしたレート
・決済したレート
・途中の損失額あるいは赤字額
・途中に追加した投資金
・取引期間
・利益金額

3)参加者の人数と利益を上げた初心者の人数

何人参加して、その中のFX初心者が何人が
利益を得ることができたのかを確認します。

これらの利益実績を確認することが重要です。


4)特定商取引に基づく表記を確認する

特定商取引に基づく表記には、

「当商品で提供する情報は、
著者と同じような利益が出ることを
保証するものではありません。」

と記載されています。

つまり法律上、参加者全員の利益が保証されている
というわけではありません。


5)まとめ

これから明らかになる参加費用と投資金と
参加することにより得られるであろう利益を比較して、
参加することが見あうプロジェクトであるか
を判断することが重要です。