大谷健氏が提案する、
「ONE CHARGE(ワンチャージ)」が公開されました。
大谷健氏が提案していたハチプラプロジェクト、アイリスクラブ
の終了後に案内されるプロジェクトです。
「ONE CHARGE(ワンチャージ)」のビジネスモデルは
FXの自動システムの提供です。
資金を1.4倍、勝率99%
とアピールしています。
問題点を検証します。
<目次>
①FX自動売買ツールの問題点
②ナンピンマーチンの問題点
③販売業者が海外の業者の問題点
④実績の問題点
⑤返金保証の問題点
⑥参加条件
⑦参加する前に必ずチェックするポイント
①FX自動売買ツールの問題点
FX自動売買ツールには次のような問題点があります。
自動売買ツールは、
参加する人はお金を入れるだけで、
その他は何もしなくても利益を生んでくれる
魔法のツールだと思うかもしれませんが、
そういうわけではありません。
自動売買ツールは、一定のロジックで、
FXの売買を自動で行うだけのツールです。
したがって、優秀なツールであれば、
利益を上げることができますが、
優秀でなければ損失することがある
ということです。
自動売買ツールの優劣や成果は様々です。
利益を得られるものもあれば、
損失を出すものもあります。
特に、自動売買ツールは、一旦負けると
負け続けることがよくあります。
その理由は、相場は刻々と変化するにもかかわらず、
全ての相場に対応できる自動売買ツールというものが
ほとんど存在しないからです。
少なくとも私は、全ての相場に対応できる自動売買ツール
というものを見たことも聞いたこともありません。
つまり、
自動売買ツールが優秀で利益を得ることができるか、
ポンコツで損失を出すツールであるかは、
実績をチェックする必要があります。
②ナンピンマーチンの問題点
「ONE CHARGE(ワンチャージ)」のツールは、
「ナンピンマーチンの手法を システム内に取り入れている」
ということです。
ナンピンマーチンゲール法とは、
負けた次の取引のとき、前の負けを取り返すために、
次々と倍掛けをしていく手法です。
ナンピンマーチンゲール法は、
勝つまでやればトータルで儲かります。
しかし、連敗すると破産します。
ナンピンマーチンゲールのリスクについては、
こちらをご覧ください。
↓
③販売業者が海外の業者の問題点
販売業者はシンガポールの会社の、
BOPSconsulting Pte Ltd.
11 Floor, Wisma Atria, 435 Orchard Road,, Singapore, 238877
となっています。
FXの専用口座をどこに開設するのかは明らかにしていませんが、
仮に、海外のFX口座を開設する必要がある場合は注意が必要です。
日本国内のFX業者は、国内の金融庁登録会社であれば
信託保全が義務となっています。
なお、信託保全とは、FX会社が顧客から預かった証拠金を、
信託銀行に信託する(管理してもらう)ことで、
FX会社が破産、倒産という事態になっても、
信託保全されている資産は返還されるというものです。
したがって、万が一、国内のFX会社が破綻したとしても、
顧客の資金は守られるようになっています。
しかし、海外のFX業者は、信託保全がない場合が多いので
海外のFX業者が倒産したり、あるいは不正を行ったとしても、
口座のお金は戻って来ない可能性があります。
また、FX業者に何かあったときに、
海外のFX業者には日本の法律が及びませんので
日本の法律では守られません。
FX業者に何かあったときには、個人で海外で
対応しなくてはいけなくなるということです。
④実績の問題点
参加者の利益実績は、動画で2件紹介されています。
・ユアサさん 64歳男性
2ヵ月で36万円の利益
・カシワギマサエさん
1週間で187万円の利益
1)毎月の継続的な利益実績は1件もない
ここで紹介されているのは
1週間と2か月の利益実績だけです。
もしかすると、1週間で187万円の利益は、
その1週間だけの利益であって、それ以外は損失を出し、
その月の利益は赤字かもしれません。
2ヵ月で36万円の利益は、2ヵ月の最終日に上げた利益であって、
それ以外の取引は赤字であったかもしれません。
投資は良い時もあれば悪い時もあるので、
継続的に利益実績を上げ続けることが重要です。
参加した人の、一時的な利益ではなく、
毎月の安定した利益金額の確認が重要になります。
2)利益を得るまでのお金の動きが示されていない
利益金額を得るまでのお金の動きを示したものは
1件もありません。
どのようなお金の増減があって、
その利益に至ったのかを確認することが重要です。
具体的には、次のお金の流れです。
・各自のスタート投資金
・エントリーしたレート
・決済したレート
・途中の損失額あるいは赤字額
・途中に追加した投資金
・取引期間
・利益金額
3)参加した初心者の人数と利益を上げた人数
300人の参加者がいると話しているので、
初心者が何人参加して何人が利益を上げたのか
確認することが重要です。
⑤参加費返金保証の問題点
特典として参加費返金保証がついています。
参加費返金保証がついていることで、
安心して参加できると思うかもしれません。
しかし返金条件は以下のようになっています。
「運用が始まってから3か月間(90日)以内に
一度も利益が発生しなかった場合
下記条件を全て満たし、
且つ一度も資金が増えていないことが確認できた場合に限り、
「One Charge」への参加費用全額をご返金いたします。」
つまり、利益が1円でも発生した場合は返金しない
ということを言っています。
通常の取引を行えば、最終的に損失になったとしても、
途中で1回も勝てないことはないので、
その場合は参加費は返金されない可能性があるということです。
⑥参加条件
参加費用は198,000円です。
最低投資金額は1万円からです。
最低投資金額は1万円からですが、
取引を始めると投資金の追加が
必要になることがあります。
⑦参加する前に必ずチェックするポイント
1)参加した初心者の毎月の利益金額
今まで参加した初心者が毎月いくら利益を得ているか
確認することが重要です。
2)参加した初心者の利益を得るまでのお金の流れ
参加者が毎月の利益金額を得るまでの、
お金の動きが健全であることの確認が重要です。
いくらの資金を準備して、
それが日を追うごとに、どのようなお金の増減があって、
利益をいくら得たのかということです。
最終的に利益を得られたとしても、
途中で大きな損失があったり、
投資金の追加が必要になったりするのでは、
そのビジネスを継続することは困難です。
3)参加した初心者の人数と利益を上げた人数
初心者が何人参加して何人が利益を上げたのか
確認することが重要です。
これらの利益実績を確認することが重要です。
4)特定商取引に基づく表記を確認する
特定商取引に基づく表記には、
「ご購入された商品に示された表現や再現性には個人差があり
必ずしも利益や効果を保証したものではございません。」
と記載されていますので、参加者全員の利益が
保証されているわけではありません。
5)まとめ
参加費用は198,000円と、最低投資金額は1万円と
これから得られる利益を比較して、参加することが
見あうプロジェクトか判断することが重要です。