クロスグループ創業者の山口孝志氏が紹介する、
「総資産1000億円 新富裕層コミュニティ」
の予告動画が公開されました。

内容を検証していきます。



<目次>
①「新富裕層コミュニティ」とは
②「新富裕層コミュニティ」の問題点
③次回の動画で確認すること


①「新富裕層コミュニティ」とは

「新富裕層コミュニティ」とは、
クロスグループ創業者の山口孝志氏が紹介する、
投資のコミュニティのことです。

具体的なコミュニティの内容や、
投資内容については、
現時点では明らかにしていません。


予告動画では「新富裕層コミュニティ」の特徴として、
次のような点を述べています。

1)投資は自己責任ではない。
 一緒に投資をして、一緒に利益を生んでいく。

2)利益をみんなで分かちあうことで成功する資産家。

3)独自の投資先にいち早く投資をしてきたので、
 コミュニティの総資産が1000億円を超えている。

4)投資のプロがそろっている。
 ヘッジファンドのCIO、プライーベートバンカー、
 大学研究員、各方面の金融・投資のプロフェショナル

5)コロナ禍でも資産を増やしていて、
 いまのところ成功率は100%である。

6)極秘グループが先手先手で掴んでいく
 投資のチャンスが訪れるサイクルというものがある。
 今年(2020年)、遅くても来年には
 次の投資のチャンスがやってくる。

問題点を指摘します。



②「新富裕層コミュニティ」の問題点

1)投資は自己責任ではない。
 一緒に投資をして、一緒に利益を生んでいく。

「投資は自己責任ではない。」と言っていますが、
それは間違っています。

投資に関しては、すべて自己責任です。

なぜならば、個人で投資をするにしても、
コミュニティで投資をするにしても、
投資で失敗すれば、個人が投資した分は
損失になります。

損失を誰かが肩代わりしてくれるわけでは
ありません。

投資が成功して利益を得られれば良いのですが、
損失を出した場合は、全て自己責任ということです。


2)利益をみんなで分かちあうことで成功する資産家。

利益が出たときに、どのように分かち合うのか、
分配のルールを明確にする必要があります。

通常、投資の場合は、投資金に応じて分けるのが原則です。

例えば、投資金が1万円の人が得られる利益は、
投資金が1億円の人が得られる利益の1万分の1です。

利益が得られたとしても、みんなで分かち合う金額が、
必ずしも同じ金額であるとは限りません。

それでも、分かち合うことには変わりありません。

また、投資の場合には手数料や経費がかかることがあります。

手数料や経費の負担割合が、投資金が1万円の人と1億円の人で
同じか異なるのかも確認する必要があります。

そもそも、投資なので、利益が出るとは限りません。

利益が出なければ、分かち合うことはできません。


3)独自の投資先にいち早く投資をしてきたので、
 コミュニティの総資産が1000億円を超えている。

コミュニティの総資産が1000億円を超えているとして、
その資産で、参加した人がいくらの利益を得たのか、
それが重要です。

資産が不動産だったり、暗号資産(仮想通貨)
の場合もあります。

また、資産が1000億円あったとしても、
負債が2000億円あるかもしれません。

重要なのは参加した人がいくらの利益を得たのか
ということです。


4)投資のプロがそろっている。
 ヘッジファンドのCIO、プライーベートバンカー、
 大学研究員、各方面の金融・投資のプロフェショナル

投資のプロであっても、投資で成功して
利益を得ているとは限りません。

投資のプロがいくらの利益を上げているのか、
そして、参加者にいくらの利益をもたらしたのか
を確認することが重要です。

参加した人に利益をもたらすことができなければ、
投資のプロが揃っていても意味がありません。

アメリカでは、ノーベル経済賞を受賞した経済学者のファンドが
投資の失敗により経営破綻した例もあります。

投資のプロであっても必ずしも利益を得られるとは限りません。

投資のプロの利益実績と参加者にもたらした利益金額
を確認することが重要です。


5)コロナ禍でも資産を増やしていて、
 いまのところ成功率は100%である。

「資産を増やしている」と書かれているけれども、
大事なことは参加者がいくらの利益を得たのかということです。

資産ではなく、円やドルでいくらの利益を得たのかが重要です。

資産は時価で表されますが、換金したときに
円やドルでいくになったのかが重要です。

また、成功率とは何を指しているのか明らかにされていません。

例えば、参加者が、実際に利益を得られなくても、
参加したことが成功だと思っていることも考えられます。

仮に、資産を増やすことが成功だとしても、
大事なのは参加者がいくらの利益を得たかということです。


6)極秘グループが先手先手で掴んでいく
 投資のチャンスが訪れるサイクルというものがある。
 今年(2020年)、遅くても来年には
 次の投資のチャンスがやってくる。

極秘グループが先手先手で掴んできたという、
投資のチャンスとは何を指しているのかは、
明らかにされていません。

過去に掴んできたチャンスの具体的な事例で、
いくらの利益を得て来たのかを示す必要があります。

そして、過去の投資チャンスのサイクルで、
少なくとも前回のサイクルの時、
参加者がいくらの利益を上げたのかを示すことが重要です。

次の投資のチャンスとして、
例えば、株であれば、コロナのワクチン開発が成功した企業は、
高騰することも考えられますが、世界中が注目していますから、
先行投資ということは難しいと思われます。

不動産取引も世界中がコロナ禍なので、
今年にチャンスがある可能性は低いと思われます。

このような時期に考えられる大型の投資としては、
暗号資産(仮想通貨)の上場を狙った投資の可能性があります。


なお、暗号資産(仮想通貨)の上場を狙った投資には
危険性がありますので、こちらの記事をご覧ください。
 ↓



③次回の動画で確認すること

1)コミュニティの役割

コミュニティで投資をするということですが、
個人としては具体的にどのような形で投資をするのか
を確認します。

・投資金を預けて運用してもらうのか
・情報を提供してもらって自分で運用するのか


2)コミュニティの参加条件

コミュニティの参加費用は明らかにされていません。

よくあるケースとして、コミュニティの参加費用や
会費、維持費などの経費がかかる場合があります。

その他に投資金が必要になると思われます。

参加費や経費と、これから得られる利益を照らし合わせて、
参加することが見合うか判断することが重要です。


3)参加者の実績

・初心者の利益金額

・初心者の参加人数と利益を上げた人数

・それぞれの初心者が利益を得たお金の動き
 いくらの投資金で、どもくらいの期間で利益を得たのか
 途中で損失をだすことがあるのか
 途中で資金を追加することがあるのか


詳細が分かりましたら、このブログで紹介します。