松山裕典氏が提案する、コンプリートワンEA
の募集がスタートしましたので検証します。
コンプリートワンEAとは、
「勝率95.3%、資産1億円を目指せる」
とアピールするFXの自動売買ツールです。
<目次>
①コンプリートワンEAの特徴
②自動売買ツールの問題点
③実績の問題点
④参加条件
⑤参加する前に必ずチェックするポイント
①コンプリートワンEAの特徴
松山裕典氏は、
「リアルタイムの相場を分析する
自己回帰モデルをロジックに搭載しているので、
利益になりやすいチャートを瞬時に判断し、
稼ぎを追求し続けます。」
とアピールしています。
なお、自己回帰モデルとは、
「過去と現在の数値を比べて、
次の数値を予測してくれるシステム」
ということです。
②自動売買ツールの問題点
FXの自動売買ツールとは、
あらかじめ決めた取引ルールで、
自動的にFXの売買をするツールのことです。
あらかじめ決めた取引ルールとは何かというと、
・レートが〇〇円になったら買う(売る)
・〇〇円の損失が生じたところで損切りをする
などの売買のタイミングを指します。
FXの自動売買ツールは、誰でも同じように
利益が得られる魔法のようなツールだと
思うかもしれません。
しかし、必ずしも全員が利益を得られる
というわけではありません。
自動売買ツールが優秀か優秀でないかを知るためには、
実績をチェックする必要があります。
③実績の問題点
松山裕典氏は、
「勝率95.3%、107連勝、10年間無敗」
の証拠として次のようなデータをあげています。
83連勝 2,490,000円獲得(5ロット運用で)
69連勝 2,070,000円獲得(5ロット運用で)
79連勝 2,280,000円獲得(5ロット運用で)
107連勝 3,210,000円獲得(5ロット運用で)
352万円の利益
293万円の利益
1488万円の利益
304万円の利益
2回のトレードで12万円の利益(10ロット換算)
3回のトレードで18万円の利益(10ロット換算)
3回のトレードで27万円の利益(10ロット換算)
3回のトレードで27万円の利益(10ロット換算)
3回のトレードで27万円の利益(10ロット換算)
これらは、すべてバックテストの結果であり、
また運用は5ロット、10ロット換算ということですので、
実際の投資金額や利益は明確ではありません。
なお、バックテストとは、過去の為替データを使って、
自動売買ツールを動作させるシミュレーションのことです。
為替のデータが分かっているわけですから、
後出しじゃんけんと同じようなものです。
結果が良くなるように自動売買ツールのパラメータを
いくらでも調整することができます。
バックテストはもともとは、自動売買ツールを開発した人が
自動売買ツールの性能を確認するために用いるものです。
主催者のバックテストの結果が良くて当然と言えます。
利益実績で大事なことは、
自動売買ツールを使用した初心者が、
利益を得たという実績です
参加者の声が9件紹介されていますが、
利益を得たという実績は1件もありません。
④参加条件
参加費用は、217,800円(税込)です。
投資金数万円からスタートできます。
例えば、最低投資金が1万円からスタートするとして、
どのくらいの期間で、いくらになるのか、
お金の動きを事前に確認することが重要です。
⑤参加する前に必ずチェックするポイント
1)参加した初心者の毎月の利益金額
今までの参加した初心者が、毎月継続して安定した利益を
得ていることを確認します。
2)参加者した初心者が毎月の利益を得るまでのお金の流れ
参加した初心者が毎月利益を得るまで、
どのようなお金の増減があって、
最終的に利益をいくら得たのか確認します。
具体的には、次のお金の流れです。
・スタート投資金額
・エントリーしたレート
・決済したレート
・途中の損失額あるいは赤字額
・途中に追加した投資金
・取引期間
・利益金額
3)参加した初心者の人数と利益を上げた人数
FX初心者が何人参加して、その中の何人が
利益を得ることができたのかを確認します。
これらの利益実績を確認することが重要です。
4)特定商取引に基づく表記を確認する
特定商取引に基づく表記には、
「当商品で提供する情報は、
著者と同じような利益が出ることを
保証するものではありません。」
と記載されています。
つまり法律上、参加者全員の利益が保証されている
というわけではありません。
5)まとめ
参加費用は、217,800円(税込)です。
参加費用と投資金数万円と
参加することにより得られるであろう利益を比較して、
参加することが見あうプロジェクトであるか
を判断することが重要です。