<目次>
①Treasure AI Hunter for Binary Optionとは
②マーチンゲール法の致命的な欠点
③実績の問題点
④参加条件
⑤参加すべきかの判断基準


①Treasure AI Hunter for Binary Optionとは

Treasure AI Hunter for Binary Option
トレジャーAIハンター バイナリーオプションとは、
エントリータイミングをシグナルとサウンドで表示する、
FXCM専用のバイナリーオプション専用のサインツールです。

「月間100万円プレーヤーを
  目指しませんか?」
「自信の勝率表示機能搭載!70%~90%」

と、アピールしています。

問題点を検証します。


②マーチンゲール法の致命的な欠点

このツールの投資法として、

「およそ15種類の投資法の中から、
一番利益の見込める投資法を算出する」

と、書いてあります。

投資法の一つに、
マーチンゲール法をあげています。

しかし、
マーチンゲール法には注意が必要です。


1)マーチンゲール法とは

マーチンゲール法とは、
取引に負けると、
次の掛け金を倍の金額にして、
エントリーする取引手法です。

負けた金額分を次の取引で取り返す
昔からある簡単かつ単純な取引手法です。

例えば、10万円の資金でスタート、
掛け金を資金の1%の1,000円、
ペイアウト率2、
とした場合を考えます。


2連敗後、3回目で勝った場合

1回目の取引
 掛け金 1,000円 負け -1,000円

2回目の取引(掛け金2倍)
 掛け金 2,000円 負け累計 -3,000円

3回目の取引(掛け金 2回目の2倍)
 掛け金 4,000円 勝ち +8,000円入金
 損益 8,000円-4,000円-3,000円=+1,000円

1,000円のプラスになります。


2)マーチンゲール法は連敗すると破産

では、連敗した場合はどうなるかというと、
同じく、10万円の資金でスタート、
掛け金を資金の1%の1,000円、
ペイアウト率2、
とした場合を考えます。


1回目:掛け金  1,000円 負け    -1,000円
2回目:掛け金  2,000円 負け累計  -3,000円
3回目:掛け金  4,000円 負け累計  -7,000円
4回目:掛け金  8,000円 負け累計 -15,000円
5回目:掛け金 16,000円 負け累計 -31,000円
6回目:掛け金 32,000円 負け累計 -63,000円
7回目:掛け金 64,000円 ←不可

6回目に負けた時点で、残金は37,000円になるので、
7回目の64,000円を掛けられない,、
ということになります。

つまり、資金の1%の掛け金でも、
わずか6連敗すると破産するということです。


3)マーチンゲール法で勝つ方法

マーチンゲール法は、資金を潤沢に持っている場合には、
掛け続ければ、最後には必ず勝ちます。

上の続きで、7回目を掛けて勝ったたとします。

6回目:掛け金 32,000円 負け累計 -63,000円
7回目:掛け金 64,000円 勝ち 128,000円入金
 損益 128,000円-64,000円-63,000円=+1,000円

1,000円のプラスになります。

したがって、資金を潤沢に持っている場合には、
マーチンゲール法で勝つことができます。


4)バイナリーオプションマーチンゲール法では負ける

バイナリーオプションのペイアウト率を
1.85とした場合、
10万円の資金でスタート、
掛け金を資金の1%の1,000円、
で考えます。


2連敗後、3回目で勝った場合

1回目の取引
 掛け金 1,000円 負け -1,000円

2回目の取引(掛け金2倍)
 掛け金 2,000円 負け累計 -3,000円

3回目の取引(掛け金 2回目の2倍)
 掛け金 4,000円 勝ち +7,400円入金
 損益 7,400円-3,000円-4,000円=+400円

400円のプラスになります。


しかし、3連敗して、4回目で勝ったとすると

3回目の取引(掛け金 2回目の2倍)
 掛け金 4,000円 負け累計 -7,000円

4回目の取引(掛け金 3回目の2倍)
 掛け金 8,000円 勝ち +14,800円入金
 損益 14,800円-8,000円-7,000円=-2,000円

勝っても、2,000円の赤字になります。


したがって、ペイアウト率が1.85の場合は、
3連敗すれば4回目に勝っても赤字になります。

6連敗すれば破産ということになります。


5)バイナリーオプションがマーチンゲール法で勝つ方法

バイナリオプションがマーチンゲール法で勝つためには、
投資額を1つ前の投資合計金額(負け累計)の倍にします。

バイナリーオプションのペイアウト率を
1.85とした場合、
10万円の資金でスタート、
掛け金を資金の1%の1,000円、
で考えます。

1回目:掛け金  1,000円 負け   -1,000円
2回目:掛け金  2,000円 負け累計 -3,000円
3回目:掛け金  6,000円 負け累計 -9,000円
4回目:掛け金 18,000円 負け累計 -27,000円
5回目:掛け金 54,000円 負け累計 -81,000円
6回目:掛け金 162,000円  ←不可

5回目を負けた時点で、残金は19,000円なので、
6回目の162,000円を掛けられない,、
ということになります。

では、5回目に勝ったとします。
すると、

5回目:掛け金 54,000円 勝ち入金 99,900円
 損益 99,900円-54,000円-27,000円=+18,900円

この方法なら勝つまで続けられれば、
利益を得られることができます。


6)マーチンゲール法の致命的な欠点

つまり、マーチンゲール法は、
資金が潤沢でないと、
すぐに資金がなくなって
破産してしまいます。

勝つためには、
資金を十分に持っている必要がある、
ということが、
マーチンゲール法の致命的な欠点です。


③実績の問題点

1)直近の実績5つ

「画像は直近の実績となります。」
と、5つの画像を上げています。

 利益金額    勝敗  取引  取引時期

 +14,300円の利益 6勝1敗 取引10 2018/10/24

 +99,900円の利益 9勝0敗 取引 8 2018/10/24

+165,800円の利益 8勝2敗 取引 5 2018/10/24、25、29

+112,300円の利益 8勝1敗 取引 2 2018/10/29、30

+159,000円の利益 6勝1敗 取引 1 2018/10/30


実績が5つしかありません。

最初にいくら投資したのか、
その後どれだけの期間で、
どのような資金の増減があって、
利益に至ったのかが書かれていません。

利益金額は、どれだけの期間で得られた
利益金額なのかわかりません。

1ヶ月間安定して利益を得られること、
毎月安定して利益を得られ続けることが
重要です。


また、勝敗が何を意味するのかも
書かれていません。

トレード毎の勝敗なのか、1日毎の勝敗なのか、
これだけではわかりません。

1日毎の勝敗であれば、1日の中で大きく負けて、
資金を追加して取り返した可能性もあります。

資金の流れが、健全であることが大事です。

また、誰の実績か書かれていません。

主催者の実績なのか、初心者なのかわかりません。


2)実践者の声

実践者の声として、3名紹介されていますが、
利益金額が書かれていたのは一人もいません。


このツールを使って、たくさんの初心者の人が、
利益を出しているのかが大事です。

初心者が何人参加して、何人が利益を安定的に得られているのか
をデータとして示すことが重要です。


④参加条件

参加条件は、
19,800円のツール代と
最初の投資資金です。

途中で負けが続くと、
追加の投資資金が必要になる場合があります。


⑤参加すべきかの判断基準

実績として、5件の利益実績と、
3人の実践者の声がありました。

しかし、細かく見ていくと、
たくさんの初心者が毎月安定して利益を得ている、
とは言い難いです。

初心者が何人中何人が毎月安定して、
利益を得ているのかを示すことが大事です。


参加条件は、
19,800円のツール代と
最初の投資資金です。


途中で負けが続くと、
追加の投資資金が必要になる場合があります。


これらを比較して、
参加する価値があるかを
判断することが重要です。