<目次>
①成田式クラウドファンディングとは
②成田式クラウドファンディングでは稼げない理由
③成田式クラウドファンディングが危険な理由



①成田式クラウドファンディングとは

成田式クラウドファンディングとは、
購入型クラウドファンディングを利用した、
物販のノウハウを提供する案件です。

無料セミナー終了後、
高額なコンサルティングに
誘導されます。


②成田式クラウドファンディングでは稼げない理由

受講者の結果として、
5例が示されています。

そこには商品と支援者数と
支援総額が示されています。

支援総額は、それぞれ276万円から669万円までと
高額な支援金が集まっているように見えます。

この支援総額を売上とすれば、
かなりの売上と言えます。


しかし、
成田式クラウドファンディングに
いくらの受講費用がかかったのか、
プロジェクト立ち上げまでに、
どのくらいの経費が必要になったのか
という初期投資費用が書かれていません。


また、
プロジェクトを進める途中の費用が、
どのくらいかかったかという、
途中の経費が書かれていません。

さらに、
プロジェクト終了後、
クラウドファンディングの手数料や、
商品の仕入れ金額にいくら要したのかなどの
最終経費がいくらか書かれていません。

つまり、
どんなお金の動きがあって、
どんな期間で、
いくらの利益に至ったのかが
書かれていません。

これだけでは、
利益を得られたのかどうか。
ということが判断できません。


③成田式クラウドファンディングが危険な理由

成田氏は、このノウハウの特徴として、
次のように書いています。

「しかし、私が紹介するある方法を使えば、簡単に100万円以上稼げます!
もちろん商品によっては1000万円以上の売上に繋がる場合も!
ちなみに、ある方法とはなにかというと「あるサイトからの文章コピペ」
とはいえ、完全コピペという訳ではなくちょっとしたコツもいります 」

これらのノウハウは、
無料セミナーの中で明らかになります。

「あるサイトからの文章コピペ」
というのは、
海外のクラウドファンディングサイトの
プロジェクトのパクリということです。

「ちょっとしたコツ」
というのは、
英語を日本語に翻訳する、
ということです。

もちろん海外のサイトとは言え、
勝手にやるわけにはいかないので、
サイトをパクる前に、
海外のサイトでプロジェクトを実行している
プロジェクトオーナーと交渉して
契約する必要があります。


この契約に大きな危険性があります。

というのは、なぜ、
プロジェクトオーナーが
購入型クラウドファンディングの
プロジェクトを立ち上げるのかというと、
その理由は、資金が必要だからです。

プロジェクトオーナーが、
新しい製品を開発したり、量産するための、
資金を得るためです。

したがって、
購入型クラウドファンディングの
プロジェクトオーナーは多くの場合、
個人だったりベンチャーです。

つまり、
資金が潤沢にある大手のメーカー
ではありません。

個人やベンチャーのように、
資金繰りに苦労しているからこそ、
プロジェクトオーナーになり、
クラウドファンディングのプロジェクトを立ち上げて、
支援金を集めているということです。

これは日本でも海外でも同じことが言えます。

個人やベンチャーを相手としたビジネスの
危険性は次のようなことです。

個人やベンチャーが
プロジェクトオーナーになった場合、

1)数十個から数百個の製品を作る生産能力があるのか?
2)先方に生産に必要な資金があるのか?
3)納品が間に合うのか?
4)契約時に手付金をいくら請求されるのか?
5)プロジェクトの途中に中間金を要求されるのか?
6)残金の支払いは納品の前なのか後からなのか?
7)取引相手が倒産したときはどうするのか?

これらの懸念があるということです。



信頼できるプラットフォームを通しての取引、
例えば、amazonやebayでの取引であれば、
何かあったときに、
amazonやebayが保証してくれます。

しかし直接取引するとなると、
何かあったときには全て自分で
解決しなければなりません。

たとえば、

支援金で集めたお金で、
代金を支払ったけれども、
商品が届かなかった場合。

前金を支払ったけれど、
相手が倒産した場合。

いろいろな危険性があるということです。


取引相手が日本国内であれば、
直接交渉にいっったり、
訴訟を起こすことも可能でしょう。

しかし海外が相手の場合では、
直接交渉に行くのは
時間も費用もかかるので、困難です。

相手国で訴訟しても、
費用は莫大になりますし、
相手国の裁判で勝ち目はありません。

なにかトラブルがあれば、
泣き寝入りしかありません

それらの危険性を考慮した上で、
成田式クラウドファンディングが、
コンサル費を払っても参加する価値があるか
判断する必要があります。