<目次>
①「チリツモFX」とはどんなFX手法なのか?
②剣と盾ではリスク分散にならない理由
③実績の問題点について
④参加条件について
①「チリツモFX」とはどんなFX手法なのか?
「チリツモFX」とは、FXの自動売買ツールです。
扱う通貨は、ユーロ/ドルとドル/円になります。
ユーロ/ドルはナンピンマーチン法で小さな利益を積み上げていきます。
これを攻めの”剣”と言っています。
ドル/円は14年間のバックテストで、勝率88.67%を記録したロジックで底値と天井値に狙いを絞って大きな利益を狙っていきます。
これを守りの”盾”と言っています。
2つのロジックでリスクを分散させて、安全に運用するツールであるとアピールしています。
②剣と盾ではリスク分散にならない理由
1)ナンピンマーチン法の問題点
ユーロ/ドルはナンピンマーチン法で小さな利益を積み上げる、
攻めの”剣”と言っています。
ナンピンマーチン法を、宮市俊介氏は次のように言っています。
「※=負けた方向にロットを増やしながら取引を重ねることで、
相場方向が逆転して勝ったときに得る利益を増やし損失分を
カバーする手法」
しかし、ナンピンマーチン法には、
根本的に次のような大きな問題があります、
「価格が損切りするの位置に来ても損切りは行わず、
逆に前回の倍のロットで追加のポジションを取ることで、
大きく勝とうとするあまり資金が尽きる恐れがある。」
「剣のロジックは、レンジ相場の中でしか
ナンビンマーチンを行いません。」
と言っていますが、相場の変化は誰にも分かりません。
現在レンジ相場であっても、急にトレンドが変わり、
下降トレンド相場になることもよくあります。
そうなると、「破綻」する可能性があります。
2)勝率88.67%の問題点
底値と天井値を狙って、勝率88.67%というのは、
かなりの高勝率のように感じます、
しかし、勝率が高くても利益が取れるとは限りません、
逆に言えば、10回に1回以上は負けるということです。
例えば、取引に勝った場合は、1万円の利益を取れるとします。
一方、負けた取引では10万円損失するとします。
このような取引を10回して9勝1敗だとすると、勝率90%になります。
9回は勝ち、1万円X9回=9万円の利益になります。
1回は負け、10万円X1回=10万円の損失になります。
この場合、トータル9勝1敗90%の勝率ですが、
1万円の赤字という結果になります。。
つまり、勝率が高くても、大損する可能性があるということです。
FX業界には、「頭と尻尾はくれてやれ」という言葉があります。
これは、底値と天井値を狙うのは危険だという経験から来ています。
14年間のバックテストで、勝率が88.67%だとしても、
「破綻」する可能性があります。
3)剣と盾ではリスク分散にならない理由
投資信託のように、リスクヘッジのため、
投資先を分散することはよくあります。
しかし、このシステムのように、
ユーロ/ドルとドル/円を別々のロジックを用いたとしても、
リスク分散になるとは限りません。
一方で損をしたけれど、片方では損失を補完するだけの利益が出る
という相関関係はありません。
むしろ、同じFXであれば、どちらも同時に損失を出す、
ということが起きることもありえます。
例えば、ユーロ/ドルで損失が膨らんだとして、
ドル/円でその損失分を一気に補完しようとしても、
逆に大きな損失を出すこともありえます。
もしそうなれば、ロジックを分けたとしても、
ユーロ/ドル、ドル/円両方とも破綻する可能性があります。
③実績の問題点について
1)実績が重要な理由
自動売買ツールは、自分の裁量で判断しなくても、
ツールに任せれば利益を得られるということが、
最大のメリットです。
自動売買ツールがしっかり利益を上げてくれるのであれば、
参加する価値があります。
しかし、損失ばかりするポンコツツールであれば、
参加する価値がありません。
つまり、参加する価値があるかないかは、
ツールの性能が優秀であるか、ポンコツなのか
がポイントになります
これから参加する初心者の人が、
確実に安定して利益をあげるためには、
ツールの実績を確認することが重要になります。
2)参加者の実績の問題
参加者の実績が3人紹介されています。
Aさん 資金1万円
1分で、損益 9,501円
Tさん 資金10万円
1日で、損益 59,890円
Oさん 資金50万円
2日で、損益 36,109円
実績の期間は、1分から2日間です。
いずれも利益を得た期間だけ示していることも考えられます。
毎月、いくらの投資をして、いくらの利益が出ているのか、
月の中で、大きな損失が出ていないのか、
投資金を追加していないのか、
など健全なお金の流れであるのかが示されていません。
初心者が、何人参加して、何人が安定した利益を得ているのかが
示されていません。
④参加条件について
チリツモ・クルーというコミュニティに参加することが、
ツールを使える条件になっています。
参加費用や必要投資金は、
まだ明らかになっていません。
特定商取引に基づく表記には、
「当商品は、著者と同じような利益が出ることを
保証するものではありません。」
と記載されています。
つまり、利益を保証する、とは書かれていないので、
利益が保証されているわけではありません。
チリツモ・クルーや参加費用、最低投資金は
まだ明らかにされていませんが、
内容がわかりましたら、このブログで紹介していきます。