こんにちは、ユウ です。
J-REIT(リート)の仕組みと、
リスクをお伝えします。
<目次>
①J-REIT(リート)とは
②J-REIT(リート)のメリット
③J-REIT(リート)のデメリット
④まとめ
①J-REIT(リート)とは
REIT(リート)とは、
「Real Estate Investment Trust」
の頭文字をとった略称で、
不動産を投資対象にした投資信託、
つまり不動産投資信託のことを言います。
REIT(リート)は、
J-REITと呼ばれる日本のREITと
海外REITに大きく分けられます。
海外REITは、米国REIT、欧州REIT、アジアREITなど
さまざまな地域のREITが含まれます。
J-REIT(リート)とは日本国内の不動産を
投資対象としたものです。
なお、投資信託とは、
投資家により出資された資金を、
投資の専門家が様々な株式や債券などの
有価証券を投資対象として、
運用する金融商品のことです。
一般的な投資信託が、株式や債券などの
有価証券を投資対象としていますが、
REIT(リート)は、不動産を投資対象として
運用するのが特徴の投資信託のことです。
投資対象は、オフィスビルや商業施設、
マンションなど複数の不動産などを購入し、
その賃貸収入や売買益を投資家に
分配する金融商品です。
②J-REIT(リート)のメリット
1)少ない金額から購入可能
通常、不動産へ投資するためには、
数百万円から数千万円は必要となり、
ローンを組んだり多額の資金が必要になります。
しかしJ-REITであれば、個々の投資家は
少額からでも手軽に始めることができます。
数万円程度から投資できる銘柄もあります。
2)複数の不動産への分散投資が可能
多くの投資家から資金を広く集め、
大きな資金として運用するので、
複数の不動産への分散投資が可能になります。
つまり、分散することにより、
リスクを軽減することができます。
3)物件の管理が不要
不動産の保守管理に関連する業務を専門家が行うため、
不動産へ直接投資するときのような
物件の維持やテナント管理といった手間が必要ありません。
4)換金性が高い
J-REITは証券取引所に上場されています。
これにより、購入や売却の注文がいつでも可能です。
上場株式と同じように、成行注文や指値注文も
行うことが可能です。
5)利回りが良い
J-REITは、利益のほとんど(90%超)を投資家に
分配する仕組みになっています。
投資法人は利益の90%超を分配すれば、
法人税がほぼかからない仕組みとなっているからです。
このため、株式投資などと比べて
投資家は比較的高い分配金を得ることが
できます。
③J-REIT(リート)のデメリット
1)価格や分配金が変動するリスク
J-REITは預貯金などのように
元本が保証されている金融商品ではありません。
金融市況、不動産市況の影響を受けやすく、
市場の需要と供給によって価格は変動します。
また、J-REITは利回りが良くても、
分配金は確約されたものではありません。
金利、経済情勢などの影響を受けて、
J-REITが保有する物件の賃料収入が減ったり、
保有物件そのものの価格が低下したりすることで、
価格や分配金が変動する可能性があります。
J-REITは、一般投資家から資金を集めるだけでなく、
金融機関からの借入金によっても運用しています。
金利が変動するとJ-REITの収益に影響を及ぼし、
J-REITの価格や分配金が変動する可能性があります。
投資対象の不動産が地震や水害、火災にあった場合など、
価格や分配金が変動する可能性があります。
2)投資法人の倒産や上場廃止のリスク
J-REITの投資法人も、一般企業と同じように、
経営破綻、倒産するリスクがあります。
また、J-REITの銘柄が証券取引所の
上場廃止基準に抵触した場合、
上場廃止となって取引が終了となるリスクがあります。
上場廃止基準とは、売買するのにふさわしくない銘柄
として判断された場合、上場が廃止されることがあります。
④まとめ
J-REITは、個人が不動産投資を行う場合、
小資金から始められるなどのメリットがある
不動産投資信託です。
しかし、元本や分配金が保証された金融商品
ではありません。
また、J-REITの投資法人は場合によっては、
倒産や上場廃止になる可能性があります。