こんにちは、ユウです。

松崎リオナ氏が提案する、
「待つだけ資産形成」の動画が配信されています。

「待つだけ資産形成」はFXの
自動売買ツールEAのことです。

問題点をお伝えします。



<目次>
①「待つだけ資産形成」の特徴
②自動売買ツールEAの問題点
③バックテストとフォワードテストの問題点
④参加者の実績の問題点
⑤参加条件
⑥参加する前に確認すべきこと



①「待つだけ資産形成」の特徴

松崎リオナ氏の「待つだけ資産形成」は
FXの自動売買ツールEAです。

EAが3つあることが特徴です。

トリプルインパクトと言う3つのEA
を使ってリスク軽減する
とのことです。

勝率93.88%で、
元本を1年で平均10倍以上に、
元手30万円をわずか3年で
総資産7億8千188万円を目指せる
とアピールしています。





②自動売買ツールEAの問題点

松崎リオナ氏の「待つだけ資産形成」は
3つの自動売買ツールEAを使って
リスク軽減して稼ぐ手法とのことなので、
誰もが自動で稼ぐことができると思うかもしれません。

ですが、自動売買ツールEAには、
どの様なツールであっても、
次のよう根本的な問題点があります。


1)システムを稼働させるタイミングで個人差が出る。

自動売買ツールが自動で売買するとしても、
ツールに全てお任せであっても、
ツールを稼働させるタイミングは個人差があります。

今日参加したのか、3日前に参加したのか、
あるいは1か月前に参加したのかで個人差が出ます。

例えば、下記のように
AさんとBさんのツール稼働スタート時期が3日間
異なったとします。

    勝敗 参加時期
-------------------------------
1日目 勝ち Aさんスタート
2日目 勝ち 
3日目 勝ち 
4日目 負け Bさんスタート
5日目 負け


1日目から参加したAさんは5日目までで
3勝2敗になります。

Bさんは4日目から参入したので
2敗(全敗)です。

このように、同じ自動売買ツールを使っても、
スタートの時期が異なれば、結果は異なります。

Bさんのような場合だと、
利益を得るどころか、
損失を出すこともありえます。

場合によっては、いきなり破産して退場
ということもありえます。


2)投資金の量で個人差が出る。

「待つだけ資産形成」では、

「元手30万円をわずか3年で
総資産7億8千188万円を目指せる」

とアピールしていますが、投資資金は
参加者一人一人異なります。

投資資金が異なれば、得られる利益は
個人ごと異なります。

投資金額が1万円と30万円とでは、
勝った場合の利益金額は30倍違ってきます。

最初の段階で負けが続けば、
資金が30万円の人は持ちこたえるかもしれませんが、
投資金額が1万円の人は直ぐに破綻して退場になる
かもしれません。

また、レバレッジがどのくらい必要か
なども確認する必要があります。

レバレッジが高ければ、ハイリスクで
破綻する可能性が高くなります。


3)一部裁量の部分で個人差がでる。

自動売買ツールは、一部裁量が入る場合があります。

一部裁量が入ると個人差が出ます。

裁量とは、ツールによる取引ではなく
個人の判断で取引を行うことです。

あるいは、状況によって、自動売買ツールを
稼働したり停止することもあります。

取引の実力や経験は一人一人異なりますから、
個人判断で行った取引結果には個人差が出ます。

利益を得られる人もいれば、損失を出す人もいます。

元々、初心者は裁量取引が難しいので、
自動売買ツールを期待しているわけです。

それにもかかわらず、
時々は裁量取引をさせることになれば、
というのは、初心者にとっては
ハードルが高いことになります。

初心者が裁量取引をすれば、
失敗する可能性が高くなると思われます。

裁量が取引の判断に一部でも入れば、
自動売買ツールであっても、
個人によって結果は異なります。


4)ツールのカスタマイズ(設定)の内容で個人差が出る。

自動売買システムには、
使用者の取引スタイルに応じて、
個人が後から調整できるカスタマイズ機能
がついているものがあります。

ハイリスクハイリターンを狙う投資スタイルか、
安全に取引するタイプか、など
個人の要望に合わせるものです。

要望に合わせて取引や損切りのタイミングなど、
使用者が調整できる場合があるのです。

カスタマイズを行った場合、
同じ自動売買ツールであっても
設定に応じて取引内容が変わってきます。

その結果、予定していた利益を得られない
ということも起こりえます。


「待つだけ資産形成」に参加する人が
利益を得られるかどうかは、
今までの参加者の実績を確認する必要があります。



③バックテストとフォワードテストの問題点

「元手30万円をわずか3年で
総資産7億8千188万円を目指せる」

とアピールしています。

その成績が実際にリアル口座でお金を掛けた結果なのか、
バックテストの結果なのかまだ明らかではありませんので、
確認する必要があります。

なお、仮に総資産7億8千188万円の成績が、
バックテストの結果であれば、
バックテストは実際のトレード実績ではありません。

バックテストとは、
過去の一定期間の為替データを使って
自動売買ツールを、動作させて、
どのような成果を上げることができたのか、
をシミュレーションすることです。

あくまで過去のデータを使った、
シミュレーションにすぎません。

すでに分かっている為替データを使うわけですから、
悪いシミュレーション結果が出てくれば、
良い結果が出るように、ツールを改良することができます。

つまり、バックテストの結果を良く見せることは、
自動売買ツールを改良するだけで簡単に得られます。

なぜならば、過去データは確定したデータなので、
数字は動かないからです。

そのすでに分かっている過去データに合うように、
条件を追加したり、パラメータを調整すれば良いだけです。

なお、過去の一定期間のバックテストの結果が良くなるように、
無理やり過去の為替データに合わせるために
必要以上に条件設定を調整することを、
カーブフィッティング(過剰最適化)と言います。

自動売買ツールの性能を良く見せるために、
カーブフィッティングを行うことは、
よく行われていると言われています。

また、バックテストと併せて、
フォワードテスト結果も示されているか
確認することが重要です。

フォワードテストというのは、
自動売買ツールを実際に運用して
実績を確認していくことです。

ただし、リアルの口座ではなく、
バーチャルのお金を使ったデモ口座で
テストすることが多いようです。

少なくとも実績を示すためには、
数年間のフォワードテストは
必要だと思われます。



④参加者の実績の問題点

参加者の利益金額は1件も書かれていません。



⑤参加条件

参加費用は、現時点では明らかではありません。

その他に投資金が必要になります。



⑥参加する前に確認すべきこと

1)初心者の毎月の利益金額

参加した初心者が、
毎月得ている利益金額を確認することが
重要です。


2)利益金額を得るまでのお金の動き

毎月の利益金額を得るまでのお金の動き、
つまりどのようなお金の増減があったかを
確認することが重要です。

お金の増減というのは詳細な取引内容のことです。

・エントリー時のレート
・決済時のレート
・取引通貨量(何万通貨で取引したのか)
・いつエントリーしていつ決済したのか(投資期間)
・トレードによって得られた利益金額

それぞれの取引ごとに
この5点を確認することが重要です。

また、ハイリスクハイリターンではない、
健全な手法で取引をしているかどうか
の確認も重要です。

つまり、毎月の利益金額と
毎月の利益金額を得るまでの
お金の動きの確認が重要になります。


3)参加者の人数と毎月利益を得ている初心者の人数

システムの使用者が何人いて、
毎月利益を得ている初心者が何人いるのか
を確認することが重要です。

たくさんの参加者が毎月安定的に利益を得ていること、
そして高い利益率で利益を得ていること、
この2点でプロジェクトの良し悪しが決まります。

参加費用は、現時点では明らかではない参加費用と最低投資資金と、
システム利用者の毎月の利益金額を照らし合わせて、
参加するに見合うかどうかを